それを受け入れるとは

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                        2012年7月


2011年4月の終わり頃、

コロは我が家にやって来た。

体重8キログラムの、黒い柴犬。


さまよっているのを保護されて一週間だけ、

別の家で預かってもらっていた。

その間に栄養状態は良くなって体重が増えて8キログラムに。


ただし、その家はすでに一匹の外飼いの犬がいた為に、

二匹は飼えないと、やむなく保健所に連絡したのを知った

にいちゃんがそのまま連れて来た。


当初、保護した人は、

もしかしたら飼い主が見つかるかもと、預かったものの

結局、飼い主は見つからなかった。

近くの動物病院をあちこち当たったらしい。


自宅にあった古い首輪とリードは、

うまい具合に小さいコロにピッタリだった。

キチンとご飯を食べさせてもらったお陰で8キログラムに増えた体重。


一週間だけ預かった家での様子は聞いていないので、

その家の先住犬とどのように接して来たのか・・・。

もしかしたら、先住犬と相性が良くなかったのかナ、と思っている。


そして、にいちゃんに抱っこされて、

我が家の玄関に降ろされたコロは、出迎えたミロに<ウ~>と一吠え。


そんなコロをミロは、軽くおしりの匂いを嗅いだあとは、

何事も無かったかのようにリビングの方へ歩いて行った。


その後のコロは一日中、ここから出してと言わんばかりに

家中走り回り、吠えた。

次の日から、

コロは<内反症>の治療、手術に向けて動物病院通いが始まった。


コロは恐らく捨てられたんだと、

一時保護した家の人や、周りの人は一同に感じたこのチビ犬の<目>。

涙で濡れた目の周りの毛がカピカピに固まっていた。


極度のいわゆる<逆さまつげ>。

右目の下まぶたが、内側に丸め込むようにめり込み

下まつげが眼球に刺さった状態になっていた。


眼科専門の動物病院の院長は、

この<内反症>により、目の痛みは最大を☆5つにした場合、

限りなく最大に近い、4.5以上の痛みなんだよ、と教えてくれた。


ここから出してと言わんばかりに家中走り回って吠えていても、

疲れるとパタッと横になって寝ているのに、

<目>は開けたまま。


警戒して寝られないのかな?くらいに思っていたが、

それは目を閉じると、下まつげが更に強く眼球に刺さる為に痛いので

目を開けたまま寝て居たのだった。


さまよっている所を保護されてから、我が家の玄関に降ろされるまでの

コロが、どれだけの不安や怖れ、痛みの中生きて来たのか、

想像して胸が締め付けられたが、

コロを家で飼ってもいいか、とにいちゃんから電話が来た時、躊躇した。


間もなくミロの<頸椎>の大手術が7月に控えていたのと、

すでにセラピー犬ボランティアを始めていた、

大型犬のミロの世話でいっぱいだったのに、

すでに成長した見たこともない犬を好きになれるのかも心配だった。


そんな了見の狭い私をよそに、

ミロは、ごく自然に受け入れ、大きく包み込むように接して行った。

むしろ、しばらくするうちに体重33キログラムのミロと8キログラムのコロの

立場が逆転して行くのだった。


ミロだけ居た頃に比べ、自分の意志で飼い始めたのではない黒く小さい犬。

ことごとく、自分の中にあれこれ<いちゃもん>をつけては

受け入れるのに時間をかけた。


それは、大手術後のミロが大事なんだと言う事を、

常に頭に置きながら、言い訳をしながらコロの世話をして、

自分の中で受け入れを<拒否>していた。


それは何故だったのか?


新しいモノにはすぐに馴染めなかったり、時間をかけたり、

取りあえず受け入れなかったり、そうすることが<楽>だから。

それは私の性格と言うよりは、

そうすることが<世の常>?みたいな所ではなかったか。


そんな融通が利かない人間に、自然に物事を進めて行くミロ、犬。

頭の固い私を14年かけて変えて行ったミロ。


今、コロが居て救われている自分がいる。



































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この記事へのコメント

koko
2018年01月20日 00:49
ミロちゃんも コロちゃんも幸せそうなお写真だな~!
それにしても コロちゃんもラッキー犬
人間だって逆さまつげがあると痛いしゴロゴロが気になって生活に集中できない。
犬はましてや口がきけない。
ミロ母さんのお家にきて やっと治してもらった。
コロちゃん 本当に良かったね(*^▽^*)
おにいちゃんも優しいね~
それにしても ラブってやっぱりラブなんだなぁ(笑)
コロちゃんの他にも もしワンコが増えても ミロちゃんはきっと一番下なんだろうねぇ
ビシェットと一緒だなぁ(´艸`*)
ミロ母
2018年01月20日 09:51
kokoさんへ
ミロを見ていたら、
何が何でも今の地位にしがみつこうとする事は
かっこ悪いと思っちゃいますね。
ミロやヴィシェットのように、簡単に席を譲ることが
出来るのって平和ですね。
コロの<内反症>の手術は2~3回繰り返す必要があって
術後の<目薬>を日々何度も差さねばならず、
大変でした。
実はもう一度、手術の必要があるんですが、
ミロの病気や経済的なことやらで延ばしのばしに
なっている所です。
犬を飼うって<縁>なんだと聞きました。
縁あって、ミロに<おいで!>って呼ばれて
コロは我が家にやって来た。
kokoさん、kokoさんちのワンコや猫さん達は
<あの家へ行けば幸せになれる!>って
集合しているんではないでしょうか。

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